大量にCDやDVDを焼く際にどうしても出てしまう”焼きミス”ディスク.間違って配布させてしまうと対応が面倒くさいし,焼きミスを手にした人に申し訳ないです.
特に同人イベントでCD頒布後,焼きミス混入が発覚してサイトやTwitterで告知・・・なんてのもたまに見ます.
今回自分が実践している”焼きミス混入防止法”を書いていきます.
(あくまで自宅のPCで生産するCDの焼きミス混入防止法であり,デュプリケーターや完パケサービスを利用するものは対象外です.)
もくじ
全体の流れ
焼きミスCDを混入させない方法としては,焼き終わったCDをチェック(ベリファイ)することです.しかし,手動でチェックなんてしてたら時間がかかりすぎて現実的ではありません.ここはCDの生産過程で自動でチェックさせるようにしましょう.
ImgBurnというソフトを使用して,CDの大量生産と焼きミスチェックを自動で行います.おおまかな流れとしては
- 音楽CD1枚(モデルディスク)を制作する.
- モデルディスクをイメージ化する
- イメージからCDを量産&焼きミスチェックする
といった流れです.
使用機材・ソフト
- PC内蔵型CD/DVDドライブ(自動開閉対応)
- ImgBurn (Microsoft Windows 専用)
ディスクユーティリティソフトである”ImgBurn”を使用します.
外付け・ノートPC内蔵のCD/DVDドライブは自動開閉に対応していないものが多いので,あまりお勧めできません.
ImgBurnのインストール
ImgBurnは大変便利なのですが,”望まないソフトのバンドル”があり何も考えずにインストールすると広告や不要なソフトがインストールされてしまいます.間違っても次へボタンを連打しないでよく見ながら進めていきましょう.
ImgBurn URL http://www.imgburn.com
上記URLにアクセスします.
ダウンロード先が幾つもありますが,ここは**Mirror 7 – Provided by ImgBurn**を選択します.ダウンロードサイト経由ではなく,ImgBurnから直接落とします.
落としたexeファイルを起動します.
ライセンスに同意する
インストールコンポーネントを選択.そのままいじらずに「Next」
インストール先ディレクトリの選択.変えたい人は変えてください.基本的にそのまま「Next」でOK
ここもそのまま「Next」
この次は要注意
ここ!ここ!人によって表示されるソフトウェアは異なりますが,絶対にインストールしてはいけません.
今回はチェックボックスを外してインストールしないようにします.
後は自動でインストールされますので少し待ちます.
手順1.モデルディスク作成
ここはImgBurnを使いません.ご自身が普段使い慣れたソフトウェアでCDを1枚作ってください.iTunesなど使っている人が多いのでしょうか?
出来上がったモデルディスクに不備がないかよく確認してください.このモデルディスクを元に大量複製していきますので,不備があったらその不備が全てのディスクに影響します.
手順2.モデルディスクからイメージの作成
ここからImgBurnを使います.”イメージ”とは,ディスクのファイル構造を保った状態で1つのファイルとして保存できるファイル形式のことです.モデルディスクをイメージ化することで,モデルディスクと全く同一の内容のファイルが出来上がります.
ImgBurnを起動します.以下の様なメニューが出てきますので,”Create image file from disc” を選択します.
モデルディスクをドライブにセットします.
スクリーンショット中①のボタンを押してイメージの保存先を選択してください.この時,ファイル形式をimgにしてください
ImgBurnの準備が完了したら②のボタンが押せる状態になっています.②のボタンを押してイメージ化してください.
ファイルはD:¥Image.imgに保存しました.
100%になるまで待ちます.
手順3.大量生産&焼きミスチェック
出来上がったイメージを元に大量生産していきます.
ImgBurnを起動して**”Write image file to disc”**を選択します.
先ほど作成したイメージを選択します.**”Write Speed”は8xで”Copies”**には複製したい枚数を選択します.
また,”Verify”にチェックを入れてください
あとは焼きあがるのを待つだけ
焼き込み→ベリファイ(データチェック)を一気にやってくれます.焼き上がったら音が鳴るのでその都度空のディスクと入れ替えるだけです.
焼きミス混入を事前に防いで良い同人音楽ライフを
時間はかかりますが焼きミスを事前に捌けるのは精神的に優しいです.是非実践してみてください.